活動報告(2007年7月〜2009年7月)

パオ3周年記念イベント「こどものいま・みらい〜わたしたちにできること」
(独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業)

日時:2009年7月11日13:00〜16:00

場所:東別院ホール

7月11日(土)午後1時から、東別院ホールにて、パオ3周年記念イベント 「こどものいま・みらい〜わたしたちにできること」が開催されました(独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業)。当日は350人の方が参加してくださいました。 落合恵子さんの講演、落合さん、矢野きよ実さん、そしてパオ理事長多田弁護士でのトークショーという流れでした。 終わった後、落合さんが「今回のイベント、どうしてこんなに和やかな雰囲気なの?」と尋ねられるほど、 子どもたちを暖かく包む雰囲気が出ていたように思います。 落合さん、矢野さん、多田さん、そしてイベントを支えてくださったスタッフのみなさま本当にありがとうございました。 そして、何よりイベントに参加してくださったみなさまのパワーをもらって、またパオはがんばります!!本当にありがとうございました。


こどものいま落合恵子さん写真 こどものいまシンポジウム写真
落合恵子さんの講演は心を打ちました 和気藹々、暖かい雰囲気のトークショー

【アンケートからのご報告】《ご感想》●これから子どもと関わっていこうとする立場の人間として、リーダーではなく、ガイドとして援助していくことが大切、援助していった方がいいという言葉が印象に残った(20代男性) ●二度目だけれど、落合さんの生き様から感じられるオーラから沢山の「力」を頂いた。涙が止まらなかった(60代以上) ●熱い想いが伝わってきた。いつもシンのある考え方でぶれていなくて素敵です(40代女性)。●素晴らしい講演でした。思春期の子どもの母として、リーダーではなくガイドになるよう・・・それが心の支えになる言葉になりました(40代女性) ●「生まれてきてくれてありがとう」という言葉を聞いて、やっぱり改めて生きる喜びを感じさせられました(40代男性)。 ●あっという間に終わってしまって、もっともっと聴いていたいと思いました。今子どもと一緒に過ごしたり、教育について学んでいる身として、とても勉強になりました(20代女性)。 ●感動の一言です。沢山の講演を聴いているが一番よかった。自分の周りの人が皆落合さんであったらよかったと思う(60代女性) ●落合さんの一言一言がとても心に響きました。最後に紹介して下さった曲の歌詞がとてもよかったです。すごく感動しました。今回話を聞けてよかったです(20代女性) ●多田先生のこのセンターへの取り組みの強さ、大切さを感じた(50代女性)。 ●パオの存在を知りました。シェルターの必要な子が増えている社会になっているんだと思います。私は何ができるんだと問いかけました(50代女性)。 ●パオの活動の意義の大切さを実感しました。多田先生の昔子どもに対して厳しかった反省のための活動とお聞きしてまだ自分も遅くないなと本当に励みになりました(40代女性) ●雰囲気がいい。矢野さんの司会も素敵だし、多田さんの説明も確か。根底に流れる「愛」が溢れていること(60代以上男性)。●矢野さんの明るいトークで暗くなりがちなテーマも楽しくて笑いを加えてわかりやすく自分なりに理解することができた(50代女性) ●3人のパーソナリティーがよかった。人選がよかった。(60代以上女性)
《イベント担当者から》多くの方から落合さんの講演会の中で引用された曲名のご質問をいただきました。「Carole King」の「You've got a friend」です。本は「崖っぷちに立つあなたへ」(岩波ジュニア新書)落合恵子(著)/「おやすみ、ぼく」(絵本)アンドリューダッド(著)落合恵子(翻訳)です。

・パオ3周年記念イベント「こどものいま・みらい〜わたしたちにできること」チラシ(pdf)

・東別院ホールのwebサイト
http://www.ohigashi.net/hall/

・落合恵子さん主催クレヨンハウスのwebサイト
http://www.crayonhouse.co.jp/home/index.html

・矢野きよ実さんのwebサイト
http://yanokiyomi.jp/


パオなひと講座「子どもを支えるということ〜自立援助ホームの経験から〜」

日時:2009年4月19日14:00〜16:00

場所:(財)名古屋都市センター第2会議室

4月19日、約60人が参加した、とても有意義な会になりました。
東京・世田谷にある「憩いの家」という自立援助ホームで29年間、寮母して子どもたちと一緒に暮らしてきた三好洋子さんの一言一言が、 経験に根ざした生きた言葉として私たちの心に入ってきました。
三好さんは子どもたちをしょっちゅう怒るそうです。でも子どもたちは今まで怒られることイコール人格を否定されてきたという経験を たくさんしてきてしまっている。だから三好さんは必ず「さっき君のしたことにむかついたから怒ったけど、君への思いは変わらないんだよ」と 話すんだそうです。どれだけ怒ってひどく怒鳴っても「その子に対して失礼があってはいけないと思って怒ってきた」と三好さん。 30年近く子どもたちとかかわり続けてきたのは「やっぱり子どもが好きだったからでしょうか。憎たらしいけどかわいかったし、 面白かったなと思う」からだと話しました。
ホームに来る子どもたちは、それまでに虐待や暴力に巻き込まれ、さまざまな事情と苦しみを背負っています。三好さんは、子どもたちの 苦しみを変わって生きることも、理解しきることもできない、そう理解することが大事だと強調しました。子どもたちはしんどさをこれからも 抱えて生きていくしかできない。一人でしかいきていけない。だからこそひとりぼっちでは生きていけない。「私たちにできるのは、 ひとりぼっちにさせない、こちらからは関わりを切らないこと、それだけだと思う」と話したのが印象的でした。
私たちはよく報道で少年事件を知ったり、周囲で起きる子どもたちの行動に「信じられない」「理解できない!」と驚いたり嘆いたりします。 でも三好さんは、ヒントをくれました。「子どもは理解不能な行動を起こすことがある。私だって訳わからないと思うことある。 でも必ず、どの行動にはわけがある。そしてそれは一つじゃない。そして人の心から起こったことなのだから、必ず自分にも起こりうること。 それを頭に置かないといけない」。親として大人として、子どもたちを見るときに必要な視点を教えてもらった気がしました。

・パオなひと講座「子どもを支えるということ〜自立援助ホームの経験から〜」チラシ(pdf)

・名古屋都市センターのwebサイト
http://www.aeon.info/environment/aeonday/yellow_receipt.html


JaSPCAN日本虐待防止学会第14回学術集会ひろしま大会

日時:2008年12月13/14日

場所:広島国際会議場(13日)/広島修道大学(14日)

JaSPCAN日本虐待防止学会第14回学術集会ひろしま大会が12月13、14日に広島市内で開かれました。研究者、医療関係者、福祉関係者、司法関係者、市民など虐待ケースに 関わる約2000人の人々が集まった大会でしたが、2日目(14日)午後の分科会に、パオ代表の多田元さんが登場しました。 「困難を抱えた高齢児の社会的養護と子どものシェルター」と題されたこの分科会は、多田さんの他に、カリヨン子どもセンターから坪井節子さん、 前田信一さん、子どもセンター「てんぽ」から景山秀人さん、東京都杉並児童相談所の上田修一さん、原宿相談室の平尾幸枝さんというメンバーで行われました。 100名定員だったのですが、満員で当日参加希望者が入れないという盛況ぶりでした。 先駆者としてのカリヨン子どもセンターの実績とそこから見えてきた問題点、そして将来の展望を軸に、その兄弟分である「てんぽ」と 「パオ」の現状(特に地域における特性)などの報告がなされました。岡山でシェルターと援助ホームを設立するという動きがあります。 他の地域でも、シェルターの必要性を痛感している人々がいます。そういう人たちにとって、とても希望と勇気を与えてくれる分科会だったと思います。 「パオ」としても、現状を整理し、これからどうすべきかを考えるいい機会になりました。「パオ」の良さは残しながら、カリヨンや「てんぽ」のいいところを 学んでいきたいと決意を新たにしました。

・JaSPCAN 学術集会ひろしま大会のwebサイト
http://hiroshima-ped.com/jaspcan14/

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多田さんの出席した分科会の様子

CBCラジオ「ラジオ特集 附添人〜少年事件の現場から〜」再放送

日時:2008年11月16日20:00〜

番組:CBCラジオ

CBCラジオで2008年5月25日に放送された「ラジオ特集 附添人〜少年事件の現場から〜」が11月16日午後8時から 再放送されました。 凶悪で理解不能な少年犯罪が増える昨今。その現状に立ち向かうひとりの弁護士(多田さん)の姿を追いながら、今の子どもたちやその社会的背景について考えます。

・中部日本放送(CBCラジオ)のwebサイト
http://www.hicbc.com/radio/info_radio.htm

子どもセンター「パオ」inちた2008 (2008.7.26)

日時:2008年7月26日13:00〜

場所:知多市勤労文化会館

7月最後の暑い日曜日、パオが知多で交流イベントを開きました。こども未来財団のご支援を得て、 知多のNPO法人子育て支援を考える会TOKOTOKOさんと共催。知多地域のさまざまな子育て支援団体の方にもパネル展示や スタッフとして参加していただきました。第一部は保育園長を長く務め、今も子育て支援事業に奔走する新澤誠治さんと13歳の息子さんを 持つお母さんで、パオのメンバーとして支えてくれるタレントの矢野きよ実さんのトークショー「私らしく生きる」を支える。第2部は、傷ついた子どもたちが共同生活を 送りながら、自立を目指す福井の「はぐるまの家」の少年少女による和太鼓ステージ。第3部は、知多地域の地元の皆さんが、 子どもたちを守るための地域ネットワークについて話すシンポジウムでした。「子どもたちを支援するために大人のつながりが薄くてはいけないと 考えさせられた」「子どもを取り巻く現状を知れた」などのほか、「太鼓の演奏が勇壮で素晴らしかった」「活動を持ってPRして」といった声も いただきました。

・こども未来財団のwebサイト
http://www.kodomomiraizaidan.or.jp/
・はぐるまの家のwebサイト
http://haguruma.org/

私らしくを支える シンポジウム
新澤さんと矢野さんのトークショー 小学校校長の山田さん、子育て支援ふれあいねっと代表の伊藤さん、パオの多田さん
和太鼓はぐるま 和太鼓はぐるま
力強い和太鼓はぐるまのステージ 和太鼓はぐるまの演奏は会場を魅了しました

子どものシェルターシンポジウム

日時:2008年7月24日18:30〜

場所:文京シビックセンター

2008年7月24日、東京の文京シビックセンターにて、カリヨン子どもセンター主催の 「子どものシェルターシンポジウム」が行われました。現在、子どものシェルターは、社会福祉法人カリヨン子どもセンター(東京)の 「カリヨン子どもの家」、 NPO法人子どもセンターてんぽ(横浜)の「子どもの家」、そしてパオの「丘のいえ」があります。 それぞれの現場の人たちがシンポジストとして参加し、 現在までの成果と問題点、今後の展望などについて意見交換しました。

・社会福祉法人カリヨン子どもセンターのwebサイト
http://www.h7.dion.ne.jp/~carillon/
・NPO法人子どもセンターてんぽのwebサイト
http://www3.plala.or.jp/tempo/

フォーラム「いじめ自殺から子どもを守る〜手をさしのべれば救える命がある」

日時:2008年2月23日13:30〜

場所:犬山南部公民館

2008年2月23日、犬山市の犬山南部公民館で、犬山ロータリークラブ主催のフォーラム 「いじめ自殺から子どもを守る〜手をさしのべれば救える命がある」が開催されました。次男、清輝君を十三歳で亡くした大河内祥晴さんが、 「人がともに生きられることの大切さ〜苦しむ子どもたちが教えてくれたもの」と題して講演したほか、パオ理事長で弁護士の多田元さんらが パネルディスカッションしました。コーディネーターは、パオ事務局長の高橋直紹さん。 はじめに犬山ロータリークラブ会長で愛知県弁護士会の小川宏嗣さんが「いじめは昔からあったが、現代社会でのいじめ問題は大変難しい、いじめられる方も いじめる方も非常に深刻な問題抱えている。皆さんで一緒にいじめ問題について考えましょう」とあいさつ。その後、清輝君の遺書が朗読されました。平成 6年11月27日付で書かれた遺書は、いつも4人からお金を取られていたこと、小学6年から少しずつ始まり、中学2年から激しく、毎回何万円と要 求されたこと、川に何度も沈められた恐ろしい体験のためにいいなりになってしまったことなどが書かれていました。何度も「家族のみんな14年間ありが とうございました」「僕が断っていればよかったのにすみません」「またみんなと一緒に幸せにくらしたいです」などと自分を責めたり、家族への気遣いも書かれていました。最後に「死んでおわびします」で終わっていました。「事件は大きな反響を 呼び、文部行政も動かしましたが、子どもの自殺は減っていません」ロータリーの方が会場に語りかけました。
いじめ自殺から子どもを守る いじめ自殺から子どもを守る いじめ自殺から子どもを守る
フォーラムの全体写真 大河内さんの講演 シンポジウム

子どもセンターパオ設立1周年記念イベント「五味太郎さんと一緒に」

日時:2007年7月7日13:30〜

場所:名古屋市中区役所ホール

2007年7月7日、名古屋市中区役所ホールにて、1年の「パオ」の活動報告も兼ねて 設立1周年記念イベントを開催しました。 第一部は「パオの活動報告」をスライドを使用し紹介させていただき 会場の皆さんは大変熱心に耳を傾けてくださいました。 第二部が始まるとブックドクターのあきひろさんが大量の本を抱えて登場! あきひろさんは五味さんの絵本を大阪弁で朗読してくださり ユーモアのある語り口に、何度も会場から笑い声がおこりました。 五味太郎さんの講演は子どもたちへの温かいエールと、わたしたち大人への厳しい提案とも言える内容で 五味さんの強い思いを会場全体で 感じました。パオの応援団、タレントの矢野きよ美さんも参加してくださったり、五味さんの絵本プレゼントなどなど、 盛りだくさんの内容で幕を閉じました。 ご参加いただいた皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

・五味太郎さんのwebサイト
http://www.gomitaro.com/

パオ1周年記念イベント パオ1周年記念イベント
パオの活動報告をパワーポイントで行いました あきひろさんの絵本朗読はパワフル!!
五味太郎さんと一緒に 五味太郎さんと一緒に
五味さんの講演に会場は聞き入りました 最後はお楽しみのサイン入り絵本抽選会!